第11回日本手話教育大会

特別講演 「手話言語の研究の進め方 -手話指導と手話言語学の連携-」

末森明夫氏(独立行政法人産業技術総合研究所 主任研究員/日本手話学会副会長)

 

 

 私は長らく蛋白質を材料とする分子進化工学に関わってきたものの、手話言語学に関してはまったくの門外漢であった。しかし手話言語学のアマチュア研究にも関わりたいと考え、2009年12月より手話言語学の勉強を始めた。

 手話言語学の勉強および手話言語学界の人たちとの交流は,新鮮な驚きに満ちたものであり、聾共同体と手話言語学の関係についても、多くの示唆を与えてくれた。この「省察」を語ることにより、「手話言語学をどのように聾者たちに語り、手話言語学に関わる聾者たちをどのように増やしていくのか」という課題を皆さんと共に考えていきたいと思う。

 

プロフィール

 

旧通産省生命工学技術研究所(現産総研)では分子進化工学に従事.

2009年12月より手話言語学のアマチュア研究を開始.