■第14回日本手話教育研究大会のご案内

第14回日本手話教育研究大会を下記の要領で開催いたします。

 

本大会では生成文法を専門としている慶應義塾大学の松岡和美教授をお招きし、日本手話の文法についての基調講演を行います。なお、この基調講演では昨年に引き続き、手話教師センター法人会員が舞台上で通訳する予定です。

 

また手話教師センターより日頃の実践などの発表を行います。

 

手話および手話指導に関わっていらっしゃる方々、手話指導にお悩みの方、手話に興味をお持ちの方にとってもきっと得るものが多い大会になると思います。

 

ご家族、ご友人、知人の方をお誘いの上、ぜひご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。

 

日 時:2014年7月5日(土)10:00~16:00(受付開始9時30分~)

会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター・センター棟102室

最寄駅:小田急線参宮橋駅から徒歩8分

定 員:200名

参加費:法人会員・サポーター 2,000円 一般 4,000円  学生 2,000円

 (当日参加:法人会員・サポーター 2,500円 一般 4,500円 学生 2,500円)

 

※当日はNPO法人手話教師センター会員証及びサポーター証を忘れずにお持ちになり、受付でご提示ください。(会員証提示なき場合、一般参加費の金額(4,000円)をいただくことになります。

※学生で非会員の方は、学生証をご提示ください。2,000円になります。

※昼食は各自ご用意下さい。

 

使用言語:大会における公用語は日本手話となります。

ただし、基調講演は日本語で行うため、日本語→日本手話への通訳が付きます。

 

懇親会について

研究大会終了後、D棟9階 さくらにて17:00~19:00に懇親会を予定しております。

皆さんのご参加をお待ちしております。 (参加費は3,500円を予定しております)

 

注意事項

 事前申込は、6月28日(土)までとなります。

 

申込はこちらからお願いします。

(別サイトにジャンプします。)


松岡和美氏
松岡和美氏

基調講演

演題:「日本手話の文法:NMと空間の利用

講師:松岡和美氏(慶應義塾大学)

 

講師プロフィール:慶應義塾大学経済学部教授。Ph.D.(言語学、コネチカット大学)。専門は生成文法(人間言語に共通してみられる文法的特性を考察する理論)・手話言語学(統語論・意味論)・母語の文法発達(モノリンガル・バイリンガル)。2008年度よりろう者との共同研究を展開するとともに、ろう者向けの言語学講座を各地で担当。近年の研究トピックは手話のモダリティ表現・口型の文法的特性・手話の代名詞の習得過程・ELANを用いた手話自習教材の開発など。主要論文:The Polarity-sensitive Intensifier Mouth Gestures in Japanese Sign Language, Journal of Japanese Linguistics29(2013・Jon Gajewskiとの共著)、Case/ Focus Interaction in Young Children’s Interpretation of dake (only) in Japanese 『言語研究』132号 (2007)、「動詞上昇を用いたアメリカ手話構文の統合的分析」『手話学研究』第17巻 (2008)。

 

講演要旨:ネイティブサイナーが母語とする日本手話が「自然言語であること」「日本語とは異なる文法を持つこと」は、ろう者や、手話に関心を持つ人たちの間で少しずつ広まりつつあります。しかしその考えに疑いを持つ人がまだまだ多いことも事実です。この講演では、ジェスチャーや顔の表情と混同されがちなNM(非手指)表現と空間の利用に注目し、海外の手話言語の研究成果もまじえながら、その文法的な性質について考えます。


[研究発表]

 

黒田栄光 「日本手話のマウジング「コレ」についての考察」

 

小林京子 「マウスジェスチャー 〈ピ〉を伴う類義語〈少ない〉の使い分けについて」

 

西佳子・下城史江 「〈含む〉の用法をめぐって」

 

 

[話題提供]

 

市田泰弘(国立障害者リハビリテーションセンター学院・手話通訳学科主任教官)  

「反転授業」


【プログラム】 

 

09:30~ 受付開始

 

10:00~10:10 開会の挨拶  

 実行委員長 越後節子

 特定非営利活動法人手話教師センター 代表 赤堀仁美

 

10:10~11:40 基調講演 松岡和美氏

「日本手話の文法:NMと空間の利用」

 

11:40~12:00 質疑応答

 

12:00~13:30 休憩

 

13:30~14:00 研究発表1 黒田栄光

「日本手話のマウジング「コレ」についての考察」

 

14:00~14:30 研究発表2 小林京子

 「マウスジェスチャー<ピ>を伴う類義語<少ない>の使い分けについて」

 

14:30~15:00 研究発表3 下城史江・西佳子

「<含む>の用法をめぐって」

 

15:00~15:15 休憩

 

15:15~15:45 話題提供 市田泰弘氏

「反転教育」

 

15:45~16:00 閉会の挨拶・事務連絡

 

17:00~19:00 懇親会

* スケジュールは変更することもありますのでご了承ください。

 


※基調講演(「日本手話の文法:NMと空間の利用」)のビデオダイジェストはありません。